鬱感の無い悲壮感のある燃える展開の作品を見たいと思ったら結局『ドラゴンボール』だよねって話
こんにちは。夢の中でかめはめ波一回出したら二回目以降でないタイプ。MAmeeともうします。
世の中の数多くの漫画・アニメ作品達は僕たちにワクワクを与えてくれます。
時代と共に作品作りやストーリーの展開の仕方というのは変わっていくもので、近年の作品は登場人物のその背景を深堀するようにストーリーに織り込まれていて、感情移入がしやすくなっていますね。
キャラの人となりを刷り込んであるからこそ、感動や絶望、燃える場面で安心して楽しむことができるのでしょう。
そんな、日々クリエイターの方たちが試行錯誤して製作しているわけですが、僕のようなわがままなユーザーはいると思うんです。
「鬱展開は見たくない。でも背景に悲壮感を盛り込んだ方が燃える場面でさらに燃える。そんなのを見ていたい。」
もうどないせいっちゅーんですかね。贅沢な話です。
で、そんな風な「熱い場面を見たい!」って作品を絞っていくと結局『ドラゴンボール』に行き着くわけです。
『ドラゴンボール』が上記のような欲求にこたえられる所以は、生も死も超越したハチャメチャ設定と最強の男『孫悟空』のキャラクターにある気がします。
というのは名目で、ネタがないので大好きなドラゴンボールの好きな場面をただただ書き連ねていきます。
熱い場面の例を挙げていくと、まずナメック星編。説明するのも野暮ですが、知る人ぞ知る、主人公・孫悟空の親友クリリンの命を宿敵フリーザによって奪われ、その怒りによって伝説のスーパーサイヤ人へと変身を遂げる。
仲間の死の怒りによって新しい力に目覚める少年漫画の王道ともいえる展開。
長年親しんできたキャラクターが主人公の目の前で爆発四散ですよ。
鳥山あきら先生の作風でなく、今風な描写にしたらもうこれは完全なトラウマモノです。死んでも生き返れるかもしれない超設定とドラゴンボールのいい意味でリアルじゃない画風が、鬱展開にならないよううまく作用している良い例ですね。
次の例は、人造人間編です。これもあまりに有名な場面で説明不要と思うが。
孫悟空の息子、孫悟飯の底知れない潜在能力を引き出すために、目の前で仲間たちを追い詰める究極生命体セル。傷ついていく仲間たちを目の前にして怒りが沸き起こってくると共に気を高めていく悟飯だが、自身の優しさから力を爆発させられずにいた。
その様子を不敵に見つめるセルと悟飯の前に敵であった人造人間16号の頭部パーツが飛び込んできた。
頭部だけになりながらも16号は力を引き出せずにいる悟飯に助言と、自分の大好きな自然や動物たちを守ってやってくれ。と託し、セルによって頭部を踏み砕かれ機能を停止する。
その光景を目の当たりにした孫悟飯はついに怒りの限界を超え圧倒的な潜在能力が開放された。
人様の作品を勝手に文字にまとめているだけですが、書いてるだけでもう熱さがこみ上げてきます。
今まで一番強かったのは悟空で。そんな最強の男を超える存在が昔から知ってる、幼くちょいアマなご悟飯というのがいい。また、アニメでのシーンが最高で。怒りだけでなく、ドラゴンボールの覚醒シーンには珍しく、悲しみの感情もうまく出ていて熱く悲壮感のあるかなりムネアツなシーンになってます!
映画作品も素晴らしく。上記の悟飯がセルを倒した後の時間軸で。
武道大会に参加していた悟飯と仲間たちは、会場を急襲してきたボージャック率いる「ボージャック一味」によって次々と倒れていってしまう。
追い詰められながらも、地球を守るために一人必死に食らいつく悟飯。
しかし、本気を出した強敵ボージャックを前になすすべなくじわじわと痛めつけられていく。
一方、先の戦いでセルの自爆によって死んでしまった悟空は、その様子を激しい怒りをこらえながら天国から見ていた。
息子の危機にこらえきれずすでに死んでいるという禁忌を破り下界の悟飯のもとへと駆けつけ、
「おめぇだけはゆるさねぇ…!」と怒りをぶつけるようにボージャックに渾身の拳を叩きつける。
危機を脱し、疲弊した悟飯は定まらない意識の中、死んでいるはずの悟空に抱き留められる。
そんな悟飯に悟空は「甘ったれんな!おめぇが地球を守るんだ!」と、父として厳しく叱咤する。
それが夢か現実か定かではなかったが悟飯はボージャックに背を向けながらゆっくり立ち上がり、
「お父さんが、助けてくれた。そして……お前達を絶対に許すなと言っていた。僕に、地球を守れと言ってた! そして……そして、僕に甘ったれるなと言っていた!!」
高まっていく悟飯の気に呼応するように地球が揺れ、潜在能力を開放させた姿へと変身を遂げた悟飯は、聞いた悟空の言葉を全て受け取り圧倒的な力をふるっていく。
この映画は少年期の悟飯が覚醒する唯一の作品で、一人たくましく立ち向かう悟飯も、父として最強の男として威厳を見せる悟空も全部たまりません。
そんじょそこらの設定では、亡き父の幻影を見たとかなんとなく空しい感じですけど。ドラゴンボールのご都合超設定にかかれば、ネガティブな感情無く素直に熱くなれます。
最近のドラゴンボール作品はコメディの雰囲気寄りでなかなか昔の熱さは出ませんが、まぁ。
原作が完結している作品なのでお祭り作品としては中々面白いと思いますね。
でもやっぱり昔のドラゴンボールが大好きって話でした。